硬式と軟式のボールの違いによって投げ方が違うのか?

2019年07月21日(日)

 

硬式ボールと軟式ボールとで投げ方が違うんですか?

高校1年生で硬式野球をやっている子のお父さんから『ボールによって投げ方が違うのか?』と相談を受けました。

入学してから3ヶ月が経ち、うまくボールが投げられなくなったそうです。

中学校の時に硬式ボールで野球をしていた子は、問題なく投げられますが、部活動で軟式ボールで野球をしていた子は、ボールが変わるとなれるまでに時間がかかることがあります。

現在は、塁間や遠くに投げる分には問題なんだそうですが、15m程度の距離になるとワンバウンドになったり暴投になったりするんだそうです。

時々見かけますが、短い距離を投げられない投手がピッチャーゴロを捕ってファーストまで少しか知ってから下から投げる投手がいます。

微妙な短い距離のコントロールが定まらないのでそうした投げ方になってしまうんです。

実際、ボールの違いによって投げ方が変わることはありません!

しかし、その人の投げ方によってボールが変わると投げにくくなることはあります。

手首や指先を使って投げようとしている選手は、ボールが変わると重さが変わるので投げにくくなりコントロールがしにくくなります。

そういう選手は、手首や指先に力が入ってしまうので、リリース時に力んでしまい、指にかかり過ぎてワンバウンドになったり、逆に指にかからずにボールが高く上の方へスッポ抜けてしまいます。

さらに、1年生だと『ちゃんと投げないといけない。。。』とプレッシャーになり余計に身体が硬くなって腕が振れなくなり、悪化してしまうんです。

手首を回外⇒回内運動を使うことで問題が解決!

肘から先の前腕部は、小指側を軸に回転することができ、その動きを回外、回内運動と言います。動画や下記の写真のように小指からリードして手のひらが上を向いていますが、リリースされると手のひらが下を向いています。

内外⇒回外運動を利用して投げると腕全体の連動を使って投げることができるので、ボールが変わってもコントロールに影響されることが少なくなります。

そして、腕全体の連動を使うことでボールの重さを使って遠心力で投げれますので、力みが少なくなりより投げやすくなるんです。

投球リハビリ外来でも回外・回内運動を指導!

当院の投球リハビリ外来で指導する際も、前腕部の回外⇒回内運動ができるように指導しています。

この回外・回内運動は、前回のブログでも紹介した『野球選手の肘痛を予防するエクササイズ』にもでてきます。

投げる方向に小指側(尺側)もしくは、肘を向け、投げ終わった後は親指が下がります。

手のひらが投げる方向に向くのではなく、小指側から出していきます。

例えば、正面に向かって空手チョップをするような感じです。

ここで、気を付けなければいけないのは、腕に力が入って力んでいると親指が下がらず、手のひらが外を向いてしまいます。

指や手首、腕もリラックスした状態で腕を振ることが大切です。

この回外・回内運動を使った投げ方は、力みが取れるだけでなくいろんなスローイングができるので大変便利です。

手首の曲げ伸ばし運動を使って投げると、内野手で横から投げることが難しいんですが、これだと簡単に投げることができます。

そして、横から上手に投げている内野手の手のひらを見ると下記の動画のように下を向いています。

腕が回転しながら投げているのがよくわかると思います。

 

まとめ

手首の曲げ伸ばし運動(背屈⇒掌屈)を使って尚且つ指先や手首に力を入れて投げている選手は、ボールが変わることでコントロールが定まりにくくなることがあります。

腕の回外⇒回内運動を使って投げることで力みにくくなり、そして、内野手の横から投げる動作も簡単になり、ボールが変わっても問題なく投げることができます。

当院の投球リハビリについて

その他、投球に於いてのポイントはたくさんあり、個人によって投球動作はさまざまです。

今まで老若男女問わず、多くの選手や子供さんを指導した経験があります。

個人に合わせいろんな方法でご指導致しますので、お早めにご相談ください。

自費治療コースにて対応させていただいておりますので、スタッフまでお申し付けください。

追記

今回、ご相談に来られたお父様もいろいろと勉強したり人に聞いたりしても改善することもなく、ましてや自身の子供となると優しく上手に説明するのが難しかったそうです。

今回は比較的症状が軽度でしたので、1回の指導で以前と変わらないくらいによくなったそうです。

あまり、時間が経ちすぎるとそのぎこちない投げ方が身体に刷り込まれてしまい、抜け出しにくくなるんです。

過去にもそういう経験を何度もしたことがあります。

私も現役時代にスローイングに難があり、とても苦しんでいましたので、選手の辛い気持ちがよくわかるんです。

今後も投球リハビリ外来を紹介していきます!

下記のブログでは、肘痛を予防する比較的簡単なエクササイズを紹介しております。

タオルやゴムバンドなどがあればさらに肩回りのトレーニングにもなりますので、ご覧になってぜひ参考にしてください。

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肘痛の治療と投球動作指導 #投球リハビリ外来 #高校球児

2019年04月04日(木)

春の高校野球選抜大会は、東邦(愛知)が習志野(千葉)を6-0で下し、優勝を決めましたね。

選抜大会と言えば、いつも雨の中の試合が多く、ドロドロになって試合をしている球児をみて、

せっかくの甲子園なのにかわいそうだなぁ。。。

といつも思ってしまいます。

今回は、雨の影響が少なくいい大会だったんではないでしょうか(^▽^)

さて、愛媛県でも甲子園に出場した松山聖陵以外のチームは、県大会を戦っています。

新居浜市内のチームも、新居浜西高と新居浜南高がベスト8に進出しました。

勝ち進んでいくと疲労や投球過多による痛みが出てきているようで…

当院にも駆け込みで球児が来院され、治療やメンテナンスをさせていただきました。

投球時の肘痛を改善する投球フォームに!

今回、ご紹介するのは肘の痛みで来られた投手です。

試合で投げることはできるんですが、肘の痛みで思い切って投げられないとのことでしたので、まずは、当院特別治療器の微弱電流治療器エレサスとトリガーポイントを使ったオリジナル手技療法(マッサージ治療)で患部の治療を致しました。

肘の内側側副靭帯付近の痛みでしたが、痛くて投げられないこともないということで治療後、痛みを軽減する腕の振りをレクチャーいたしました。

試合直前にいろいろとフォームを変更してしまうと逆に崩れてしまうことが多いので、ちょっとした簡単エクササイズで少しだけ修正しました。

内側側副靭帯の痛みは、体の開きに問題があったり、腕の振り方に問題があったり、と様々なんですが、今回は腕の振りを少し修正することで痛みの出ない投球フォームに改善しました。

指導後のシャドウピッチングでは、リリースまでスムーズに腕が振ることができ、痛みもなくしっかりとフィニッシュまで振り切ることができていました。

翌日の試合も好投したとの報告を受け、間に合ってよかったと思いました。

このように当院では、投球リハビリ外来として治療、リハビリ、投球フォームの修正指導をしておりますので、ぜひご相談ください。

野球選手の肘痛を予防するエクササイズのご紹介 #投球リハビリ外来 #投球フォーム

投球フォームや打撃フォームに必要な身体の『タメ』をつくる 

投球フォームや打撃フォームに必要な『タメ』を作るエクササイズ

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投球フォームや打撃フォームに必要な身体の『タメ』をつくる 

2017年04月20日(木)

先日、高校野球の試合を観に行きました。

投手を見ていて気になる点がありましたので、昨夜、当ジムに来ている選手たちに説明しました。

そのことについて以前セミナーをしたことがあったのでわかりやすく説明するために、その資料を引っ張り出しました。

折角なのでその内容をここにもアップしておきます。

投球フォームに必要な『タメ』について

気になる点というのは、投手の投球時の体の『タメ』です。

その試合で投げていた投手の投球フォームは、まとまりがありバランスもいいんですが、

何となく物足りない感じがしていてよく見ると体の『タメ』があまりなかったんです。

その『タメ』というのは、『イチ、ニ、の、サン』で投げるとすると

その『の』になると思います。

このタメがないと球にキレがなかったり、コントロールが定まらなかったりします。

一生懸命に投げている割には、球に勢いがないので全くいいところがないんです。

タメというのはいわゆる体幹の捻りです。

ダルビッシュ投手の写真のように、投げようとする前はまだ胸が後方のショートの方に向いています。

しかし、左脚は着地しているので、骨盤は捕手側に回旋し始めています。

タメがない投球フォームだとこのシーンでは、胸が骨盤と同じように捕手側に回旋してしまいます。

タメがないと全身が使えていないので、手投げとなり肩や肘を痛めてしまうんです。

最初の背中からの動画を見ていてもわかりますが、上半身が残っている状態で左脚がゆっくりと着地しています。

左足の着地と同時に骨盤が左に回旋しますが、上半身が同じように回旋してしまわないように体幹で捻りを一瞬維持し、上半身が後から回旋しています。

ほんの一瞬なんですが、このタメがないと全くいいところがありません。

バッティングにも同様の『タメ』が必要です!

  ① → ② → ③ → ④

そして、次に打撃フォームですが、これも同様にタメがないといけません。

※左端が①になります。

①足を上げて腕はヒッチしながら、テークバックになります。

②上半身が残ったまま投手側の脚を踏み出していきます。その際、体幹の捻りを維持しながら前脚を出していきます。

③は上記のダルビッシュ投手の写真と同じ状態で、投手側の前脚が着地し骨盤が回旋するが、一瞬タメができます。(いわゆる「割れ」ともいいます。)

※赤いラインが、①②では平行だが、③では体幹のねじれが起こっているためにハの時になっている。

④で左わきが締まり打ちにいきます。

左から順番に①→②→③→④とならずに、①→②→④というふうに③が抜けてしまうような打撃フォームではタメがないので、

力強く振ってもボールは遠くに飛びませんし。。。

変化球なんて全く打てません。。。

動画を見ると一瞬なんですが、ちゃんとタメがありますよね。

次回にその『タメ』を作るエクササイズをご紹介します。

 

関連記事:2017.4.22
投球フォームや打撃フォームに必要な『タメ』を作るエクササイズ
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