投球動作について(ワインドアップからトップまで)

2009年04月22日(水)

今回は、ワインドアップからトップまでの動作についてお話します。

ワインドアップとは投球動作が始まって、ボールを持っている手がグラブから離れたときを言います。

トップポジションは腕を振り上げた一番高い位置になります。

誤ったバックスイング

グラブから手が離れた際に、腕を大きく振ろうとして背中のほうに腕が引いてしまっているケースをよく目にします。

これをしてしまうと身体の回転軸から腕が離れてしまい、腕が遅れて肩や肘に負担をかけてしまいます。


ワインドアップ期からトップポジションまでの間違った上肢の位置

ばつ​肘の位置が体側よりも後方にある。
ばつ​トップポジションまで上肢が遠回りをする。
ばつ​ゼロポジションをキープできていないため、肩関節でインピンジメントを起こしやすい。

正しいバックスイング(肩や肘の痛みを出しにくいバックスイング)

腕を体の近く(斜め横)から上げていくことで、毎回同じようにトップポジションをつくりやすくなります。


ワインドアップ期からトップポジションまでの正しい上肢の位置

​​まる​肘位置が身体の真横にある。
​​​まる​トップポジションまで早く到達できる。
​​​まる​スキャプラ・プレーン上に上腕骨があるために、ゼロポジションがキープしやすくインピンジメントを起こしにくい。

ご注意ください!

実際の投球動作の映像では、肘の位置が真横にない場合があるが、胸郭肩甲骨関節の柔軟性が高い選手は、ゼロポジションをキープできていることがあります。

肩を痛めにくいトップの位置

トップポジションは高すぎるとインピンジメントを起こしやすく肩関節を痛めてしまうことがあるので、肘の位置は高すぎないほうが良い。



トップポジションのイメージ


まる手が耳の位置
まる肘は肩よりやや下
まる肘の位置が高すぎると、インピンジメントのリスクが高くなる。



松坂投手のトップポジション

腕を大きく振ろうとして正しい腕の軌道で振れなければ怪我につながります。

腕の振りで球速を上げようとせず、体幹や下半身を使って球速をあげるようにしましょう。

投稿日:2009年4月22日

 

 



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