山田洸誓選手!全日本空手道選手権2016 優勝\(^_^)/
第14回ウェイト制オープントーナメント 全日本空手道選手権大会
主催:新日本空手道連盟 正道会館総本部
日程:9月4日(日)
場所:エディオンアリーナ大阪
【決勝戦】
山田洸誓選手(正道会館 高知支部)vs 福地勇人(白蓮会館)
当院併設加圧スタジオ サムで加圧トレーニングをされている山田洸誓選手が、延長戦の末瓦割り21枚で一枚上回り、福地勇人選手に勝利し優勝されました。
詳しい記事はこちら→イーファイト
相手との距離感があるため一つ一つの技がはっきりわかり、『美しい組手』と評されているそうです。
何度か他の空手の試合を見たことがありますが、お互いがどつきあいなので、あまり技がわかりません。
山田洸誓選手は、そのあたりが他の選手と違うそうです。
※私、空手はど素人なので表現が間違っていたらすみません。。。
上段膝蹴りを得意とする福地選手(2分50秒あたり)
https://youtu.be/K6rF2qnijNM?t=2m47s
2年前に準優勝した時の映像です。
https://youtu.be/B8ps-hAdLSo
山田洸誓選手インタビュー 福地勇人戦について
第14回ウエイト制オープントーナメント
全日本空手道選手権大会2016 軽量級決勝戦 優勝!
日程:2016年9月4日
場所:エディオンアリーナ大阪
正道会館 vs 白蓮会館
――決勝戦では、強豪の福地勇人選手(白蓮会館)との対戦でしたがいかがでしたか?
やる前からネームバリューのある選手ですから、決勝までの僕以外の選手の対戦を見てやっぱり「上手いな」とか「強いな」と思う部分がありました。
でも、僕にしかできない技だったり、距離感だったり、そういうのは自信がありました。
しかも、体格差では劣っているんですけれども、それを埋めるだけの「距離の作り方」とかを福地選手と対戦した時は特に意識しました。
それが一番大きな勝因だったと思います。
――かなり身長差があって彼は185センチぐらいですかね?
そんなにないですよ!180ぐらいですね(笑)
身長差は10センチくらいじゃないですかね。
――彼の得意技は上段の膝蹴りだったと思いますが、それに対してはどんな対策をとったんですか?
膝蹴りも得意なんでしょうけど、皆さんもそこには注目されているんだと思います。
でも、実際は「パンチが上手いな」と対戦前から僕は思っていました。
パンチがあるから膝蹴りが当たる!そういう仕掛けがあったと思います。
膝蹴りに気を取られてパンチでやられたり、パンチで気を取られて膝蹴りでやられたり、とそういうパターンで相手を崩して倒すんだと思っていました。
――そのあたりの対策はどうされたんですか?
そこはキックボクシングの試合や、アマチュアでK2の試合に出場した経験が活きたんじゃないかなと思います。
福地選手との対戦は、ロングレンジやショートレンジでやるんではなく、ミドルレンジがポイントだと思っていました。
ミドルレンジというのは相手との中間距離なんですが、自分は手も足も短くて身長差がありましたから、福地選手とは中間距離で戦えばいけるんじゃないかと思っていました。
そして、それがうまく自分の距離感で戦えたんじゃないかと思います。はい。
――試合は本戦では決まらず延長戦になりましたが?
自分の中ではしんどい試合ではありましたが、一回戦目から準決勝までの動きより、福地選手と対戦した時の動きが「一番キレてるな」と感じました。
決勝戦が一番良いパフォーマンスで出来たんじゃないかと思います。
でないと、あんな強豪選手には本戦で負けていますよ。
一回戦からいいパフォーマンスを出すことは、ほんとに難しいんです。
なので、いつものように試合を重ねるごとに調子も上がってきましたし、集中力も高まってきたんだと思います。はい。
――強豪選手と戦って延長戦になりました。
その日一番のパフォーマンスで引き分けまでもつれましたが、最後はどうでしたか?
そうですね。
引き分けっていうのが自分では納得はしていませんし、自分はまだまだ修行が足りないな、とも感じました。
でも、どこの会館に行っても、どこの試合に行ってもやることは一緒だと思いますし、勝ちは勝ちだとも思っています。
白蓮会館さんは、極真会館さん、新極真会館さんなどの試合に出場したりして色んな大会に出ているので試合経験も豊富なんです。
正道会館の人間よりは、色々なところで様々な選手と戦っているので、その経験が白蓮会館さんの強みだと思います。
――なるほど、実際、色んな大会出るということは同じ空手でもルールが多少違うし、そこで勝っていくことで精神的にも技術的にも鍛えられますね。
その経験豊富で実績もある福地選手に引き分けまで持ち込みました。延長でも決着がつかず引き分けとなり、瓦割りでの勝負になりましたが、自信はあったんですか?
いや、実はやったことないですよ(笑)初めての瓦割りでした。
福地選手は何回かやられてるのは知ってましたので、すごい緊張しましたね!
普通に戦う時よりも瓦割りの方が一番緊張しました(笑)
本当に初めてだったので、角田さんをはじめとする正道会館の師範の方が僕の方に来てくれて、手取り足取り教えてくれたんです(笑)
これぞ正道と白蓮の対決みたいな感じになったので、逆に面白かったです(笑)。
――それが最後の勝利の雄たけびというか喜びが出たんですね(笑)
喜びを爆発させる山田選手→拡大写真
格闘技をenjoyする情報サイト『イーファイト』
加圧トレーニングを始めようとした理由は?
――さて、ここに至るまでには様々な努力があったかと思いますが、当加圧スタジオには、2014年9月からトレーニングを開始されています。
なぜ、加圧トレーニングを始めようと思われたんでしょうか?
それまでは、2014年2月に行われた全関西空手道選手権大会2014は3位、同年7月の全四国空手道選手権大会2014では優勝と順調に結果を出してきました。
しかし、全国大会に近い地方大会で感じたことは、自分に足りないものはやはりパワーとスタミナが足りないんじゃないかと思いましたし、父からもその辺が一番のウィークポイントだろうと指摘を受けていました。
いろいろと調べているうちに、スポーツトレーナーとしての実績が高く、長年加圧トレーニングの指導もされている近藤先生であれば、自分の足りないところをきちんと指導してくれると思ったんです。
――なるほど、確かに最初にここに来られた時は、逞しいっていう感じではなかったですね。
空手のことは全く分からないので、どのくらいの実力かも全く見当もつかなかったんですが…
この身長と体格で全国大会で戦うには、ちょっと厳しいなぁ~と思いましたからね(汗)
トレーニングプログラムに関しては、もともと基礎体力はありましたが、全体的に細く体重も軽かったのでそのことを考慮して、上半身も下半身もバランスよくなるようにしました。
でも、日本人は下半身の強化を意識しすぎているので、あまり上半身を鍛えようとしないんです。だから逆に上半身はしっかりと鍛えてもらいました。
そうすることで体幹が強くなって軸がしっかりと作れるようになったので、山田選手の流れるような技にキレとパワーが合わさったんだと思います。
でも、今では全然別人で、本当の格闘家って感じになりましたよね。
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※体幹が強いとは!
一般的に体幹とは腹筋や背筋など胴回りのことを言いますが、広義では肩関節や股関節を含め体幹と呼びます。
ですので、腹筋や背筋などのトレーニングは個人にお任せし、肩甲骨周りや股関節周りの重要なところを意識的に鍛えました。
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ありがとうございます。
おかげさまで、加圧トレーニングを始めて2ヶ月後に出場した『第13回ウエイト制オープントーナメント全日本空手道選手権大会2014』では、準優勝することができました。
そして、その翌年に行われた全関西空手道選手権大会2015でも優勝することができ、順調に結果を出すことができました。
自分でもウエイトトレーニングや体幹トレーニングをやってはいたんですが、加圧トレーニングの凄さは短時間でパンプアップするし、すぐに追い込んだトレーニングができるのが凄いんですよね(笑)
――確かに、脚のトレーニングの時には、何度か一過性の脳貧血で気持ち悪くなっていましたよね(笑)
加圧トレーニングは、腕の付け根や脚の付け根に専用のベルトを巻き適度に血流制限をしながら行うんですが、
疲労物質が溜まりやすい状態になるので、軽い負荷でも筋疲労が起こり運動が続けられなくなるんです。
そういうところが加圧トレーニングの最大の特徴で、実はあまり知られていませんが競技別でみると競輪選手の利用者がダントツで多いんです。
S級選手になるとなかなか短時間で追い込んだ練習ができないそうなんですが、加圧ベルトを巻いて練習をすると、速いスピードを保ったままペダルを踏み続けることができるそうなんです。
そうなんですね。
空手や自分でトレーニングしているときもかなり追い込んでやっているんですが、こんなに数分できつくなるなって思ってもみなかったです。
でも、そのきついトレーニングを乗り越えたからこそ、今があるんだと思います。
――ほんと、毎週、毎週、高知県から愛媛県新居浜市のうちのジムまで通うなんて普通の精神力では続かないですよね。すごいなぁ~っていつも感心していました(笑)
※ヘトヘトになるまで加圧トレーニングをするのに、往復でなんと約200㎞!(@_@)
疲れて帰る姿を見ながら高知まで無事に帰れるかなぁ~といつも心配しています(;^_^A
いや~、本当はきつくて休もうかと何度も思いましたけど、そこで逃げていたら意味ないっすよね(笑)
今までは、試合の後半になると身体が重くなって動かなくなってきて、必死で食らいついていくんですが気持ちだけじゃダメだったんです。。。
でも、加圧トレーニングをし始めると、身体が重たく感じてからでもしっかり動くんですよ。
そして、大きな選手と戦っても当たり負けしなくなったんです。
これは、自分みたいに小さな選手としては重要な事で、精神的にも余裕が出るようになりましたからね。
冷静に試合展開も読めるようにもなりましたし、技の精度も高くなったと思います。
最後に
――今回の全日本空手道選手権大会は山田洸誓選手にとってどういう大会だったんですか?
小さい頃から全日本チャンピオンになることが夢だったんです。
なので、本当に勝ちたかったんです。
それを叶える事が出来たので、今は本当にうれしいですね。
正道会館で四国からの全日本チャンピオンはいなかったので、地方選手でもやれるんだぞ!というのを見せれたのは良かったですね。
そして、5歳から空手を始めて父から一から手ほどきをしてもらい、試合のスケジュール管理などは母がきっちりしてくれたおかげで空手に集中できました。
ここまでサポートしてもらった両親にも恩返しができて本当によかったです。
これで終わりだとは思っていませんが、ひとまず結果を残せたことがよかったです。
――今後、四国の若い人たち、子供たちが全国に向けて頑張っていくという意味では非常に良い見本になりましたね。
山田選手も道場で子供たちの指導をされているので、教えてもらう先生がそれだけの実績があれば子供たちも一生懸命ついてきてくれますし、実になりますよね。
そうですね。
自分も信頼を置ける実績のある先生方と出会えて、ここまで強くなれましたし、どうせ教えてもらうなら、そういう実績のある指導者になりたかったのでいい結果が出せてよかったと思います。
――山田選手もそういった方々に教わって今があって、それをまた下に教えていくということですね。
はい、そうですね。ほんとに人との出会いに感謝してますね。
――今日は、お忙しい中ありがとうございました。