投球フォームや打撃フォームに必要な身体の『タメ』をつくる
先日、高校野球の試合を観に行きました。
投手を見ていて気になる点がありましたので、昨夜、当ジムに来ている選手たちに説明しました。
そのことについて以前セミナーをしたことがあったのでわかりやすく説明するために、その資料を引っ張り出しました。
折角なのでその内容をここにもアップしておきます。
投球フォームに必要な『タメ』について
気になる点というのは、投手の投球時の体の『タメ』です。
その試合で投げていた投手の投球フォームは、まとまりがありバランスもいいんですが、
何となく物足りない感じがしていてよく見ると体の『タメ』があまりなかったんです。
その『タメ』というのは、『イチ、ニ、の、サン』で投げるとすると
その『の』になると思います。
このタメがないと球にキレがなかったり、コントロールが定まらなかったりします。
一生懸命に投げている割には、球に勢いがないので全くいいところがないんです。
タメというのはいわゆる体幹の捻りです。
ダルビッシュ投手の写真のように、投げようとする前はまだ胸が後方のショートの方に向いています。
しかし、左脚は着地しているので、骨盤は捕手側に回旋し始めています。
タメがない投球フォームだとこのシーンでは、胸が骨盤と同じように捕手側に回旋してしまいます。
タメがないと全身が使えていないので、手投げとなり肩や肘を痛めてしまうんです。
最初の背中からの動画を見ていてもわかりますが、上半身が残っている状態で左脚がゆっくりと着地しています。
左足の着地と同時に骨盤が左に回旋しますが、上半身が同じように回旋してしまわないように体幹で捻りを一瞬維持し、上半身が後から回旋しています。
ほんの一瞬なんですが、このタメがないと全くいいところがありません。
バッティングにも同様の『タメ』が必要です!
① → ② → ③ → ④
そして、次に打撃フォームですが、これも同様にタメがないといけません。
※左端が①になります。
①足を上げて腕はヒッチしながら、テークバックになります。
②上半身が残ったまま投手側の脚を踏み出していきます。その際、体幹の捻りを維持しながら前脚を出していきます。
③は上記のダルビッシュ投手の写真と同じ状態で、投手側の前脚が着地し骨盤が回旋するが、一瞬タメができます。(いわゆる「割れ」ともいいます。)
※赤いラインが、①②では平行だが、③では体幹のねじれが起こっているためにハの時になっている。
④で左わきが締まり打ちにいきます。
左から順番に①→②→③→④とならずに、①→②→④というふうに③が抜けてしまうような打撃フォームではタメがないので、
力強く振ってもボールは遠くに飛びませんし。。。
変化球なんて全く打てません。。。
動画を見ると一瞬なんですが、ちゃんとタメがありますよね。
次回にその『タメ』を作るエクササイズをご紹介します。
関連記事:2017.4.22
投球フォームや打撃フォームに必要な『タメ』を作るエクササイズ
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